愛しい君へ


次の日。
目が覚めると、わたしは当たり前だが匡の布団に包まって寝ていた。

身体を起こし、居間へ向かうと薄いタオルケットを掛け、身体を縮めながらソファーで眠る匡の姿があった。

こんな薄いタオルケットで寒くないのかな。
わたしがベッド占領しちゃってたからなぁ。

そう思い、わたしはさっきまで自分が包まっていた匡の毛布を持ってくると、そっと匡に掛けた。

すると、薄っすらと匡が目を開け、「、、、ひより?」と言った。

「あ、ごめん。起こしちゃったね。」

匡は身体を起こすと、自分に掛かった毛布に気付き、「掛けてくれたんだぁ、ありがとう。」と言った。

「そんな薄いタオルケットで寒そうだったから。」
「そいえば、今何時だ?」

頭をポリポリと掻きながら、匡が言う。

わたしは自分のバッグからスマホを取り出すと、時刻を確認する為に画面を開いた。

「もう10時半になるくらいだけど、、、何これ、、、。」

そこには、玲司さんからの鬼のような着信とLINEの件数が表示されており、わたしは言葉を失った。

匡はまだ少し寝惚けたような口調で「どうした?」と言った。
そして、わたしが自分のスマホの画面を見せると、匡は一気に目が覚めたように「うわっ、何だよこれ。」と驚いていた。