暫く無言で私の髪を掬ったり頭を撫でたりしていた朱里が口を開いた。
「ねぇ、先輩、キスしたい。」
「う、うん。」
オドオドと返事をする私に朱里は冷静そうで。
「駄目?」
と確認してくれる優しさに心臓がジンジンする。
その優しさに胸がいっぱいで声が出なくて、首を横に振る。
「いいの?」
の声に首を縦に振る。
「嫌だと思ったら前みたいにちゃんと拒絶して。そんな先輩も受け止めたいから。」
首を縦に振ったら、額にキス…また、額…、額、額…、
おでこ中にキスされていると思っていたらほっぺのあたりが続き、
徐々におりてきて、口の右側、右側…、
口にはされず、口の左側、左側、
口にされず、顔よりの首…と続く。
はじめこそギュッと目をつむっていたが、どんどんと力が抜けていく。
朱里の唇が首から耳に近付いてきて、
「ん、しゅ…り、く…ぐっ、たい」
力の入らない声で訴えるが、
「いやじゃない?」
と小声で朱里の甘い声が耳に入ってきてゾワゾワする。
