朱里は出場するリレーの3つ中2つを午前で走った。
1つはアンカーでぶっちぎりの1位。
もう1つはアンカーの朱里が、最後の最後で前の人を抜き、1位。
男の子も女の子も声援を送り、完全にスターだった。
「朱里こそ大活躍。」
「ありがとう。」
どこかぎこちなく笑う朱里に違和感を覚えながらも、昼食を食べ少し話した後、それぞれ自分たちの席に戻った。
午後は自分の出番はなく、自分と同じく特進科は出番が少ない人が多いので、一緒に同じチームの応援に徹していた。
とは言え、各チーム応援団があり、応援団に入っていない私は出場者を見て、合間に殿さんと話していた。
「殿さん、さっきは一緒に走ってくれてありがとう。」
「いえいえ。」
「去年のあかねだったら考えられなかったよ!先生とか探しに行きそうだもんね。」
応援合間のらいも会話に加わる。
「「ああ、確かに。」」
「うわあ!殿とあかねの仲の良さに拍車が掛かってる〜〜!よく生徒会室で話してるだけあるよね。」
初めて話した日からその後も生徒会室で殿さんとよく話をしていた。殿さんは歴史が得意で、世界史も日本史も話がとても面白くその話を主にしていた。
「殿の歴史話に付き合えるのあかねくらいだよきっと。」
「いやいや、殿さんの話、面白いから他にも需要あると思う。」
「緋山は全く興味がないから話し甲斐ない。」
「インテリ2人にはついていけない!」
殿さんの歴史話は面白い上に、授業との関連もあるから、テスト対策としても嬉しい。
その後も応援しながら殿さんと話したりして、体育祭は幕を閉じた。
優勝は朱里のクラスが入っている藍組であった。
