年下男子とクーデレな先輩




それから毎日放課後バイトがある日はバイトの時間まで、バイトがない日は朱里からいの手が空くまで、生徒会室にいた。

基本的に生徒会室に出入りしているのは生徒会長と副会長のらいだけだった。


「へぇ、勉強の仕方とかノートとか素晴らしいね。僕にもコツを教えて欲しいな。」

生徒会室で生物の授業の復習をしていたら、メガネを掛けたインテリの生徒会長に話し掛けられた。


「あ、手が空いたから遂、話し掛けてしまった。」
「全然大丈夫です。殿村さんお忙しいですね。」


生徒会室を利用するにあたって知った生徒会長の殿村さんの名前。
同じクラスだが3年間特に話した記憶はない。


「生徒会の仕事は気に入っていて、苦にはならないけどね。話戻るけど、嫌じゃなかったらこの勉強してる生物のノート貸してくれない?」

「こんなので良ければ全然良いですよ。」

生徒会室はらいの言っていた通り安全で静かだから勉強も捗る。
先生に掛け合ってくれた生徒会長の殿村さんと副会長のらいには頭が上がらない。

「嬉しいな。早川さんとずっと話したいと思いながら機会がなくてね。こうして話せているのも嬉しいね。」


同じクラスの人に声を掛けさせないとしている私は本当に周りが見えていないと言うか、愛想がないんだな。