年下男子とクーデレな先輩




「あかね先輩、バイトお疲れ様。」
「うん、ありがとう。」


2学期が始まると同時にバイトを再開して早2週間。
毎回バイトが終わる時間に朱里が迎えに来て、自宅まで送ってくれる。

“警戒”だとしてもマメで優しすぎる彼氏に甘えて送ってもらっている。


本当に良い彼氏だな。
女遊びが酷いなんて嘘じゃないかと最近疑っている。
何となく気になるし、今度らいに詳しく聞いてみようかな。


「先輩、体育祭の出場競技決まった?」
「いや、まだ。朱里は?」
「俺はリレーとリレーとリレー」
「ふはっっ。運動得意そうだもんね朱里。」
「まぁねぇ、ってか最近先輩良く笑うよね。感情が豊かでめちゃくちゃ可愛い」

「今日、同じ事を佐々木さんにも言われた。」

『2学期になって、早川さん感情が豊かになって可愛さが増したよね。』
…と直接話し掛けられた。

今まではクラスメイトに必要な事意外話し掛けられた事はなく、
らい曰く、雰囲気が柔らかくなり、話しやすさも増したんだろうと言っていた。

朱里に事件の事を話せて私の中で何かが吹っ切れたのだろうか。
朱里に感情を出せるようになって、クラスの中でも少し角が取れたのだろうか。


「ああ、同じクラスの佐々木まいちゃん?」
「うん、そうそう。」

「あの人フワフワ系女子なのに特進科なの凄いギャップあるよね。」
「確かにそう見えるかもね。でも文系でかなり賢いよ。私にはない頭脳があるからたまに分からないところ教えてもらうよ、古文とか。」


逆に佐々木さんは生物が苦手でたまに教えてあげるととても喜んでくれる。


「先輩は理系だから補い合えるのか。」
「そんなところ。」

バイト先から家までは10分程度の距離ですぐに自宅に着いた。


「送ってくれてありがとう。また明日ね。」
「ん、また明日、おやすみ。」