特進科の同じクラスの子がちらほら数名、同じ教室で自習をしているのに、私のせいでこの輩たちが騒いでいるのが申し訳無くて、無言で教室を後にした。
男子生徒4人から逃げるように足早に靴箱に向かおうとしたが、その途中で1人の男子生徒に鳩尾を殴られ意識はあるが、声が出ないままに担ぎ上げられ、使われていない教室に運ばれた。
4人の男に太刀打ちできるはずもなかった。
手足を押さえつけられて、好き放題にされる自分の身体。
最初は大声は無理でも声を出し、抵抗をしていたが無力だった。
唇に唇を押さえつけられて、鼻をつままれ、酸素を求めた瞬間に自身の口内に入り込んできた男の舌。
太ももを這うゴツゴツとした指。
全身の鳥肌がやまない、口の中が気持ち悪い、ニヤニヤと笑う目の前の男が気持ち悪い。
誰もいない使われていない教室に連れ込まれて5分程だったが、
今まで生きてきた人生の記憶の中で抹消したい5分だった。
最悪な記憶が5分のみで済んだのは助けが来たからだった。
「あかね!!」
友達になって日が浅いのに表情から伝わる私を心配したらい。
息を切らして飛んで来てくれたのだとすぐに分かる。
「その女の子から離れろ!殺すぞ」
とその兄のるい君。
ドスの効いた低い声で男達の動きが止まった。
「お前ら集って何やってんの。これ、犯罪だよ。」
「こ、こいつが!俺の事を無視したから!こいつが悪い!」
「俺等別に何もしてねー!」
と言った瞬間にるい君とらいがぶち切れ、男4人が気絶するまで殴る、蹴るを続けていた。
