年下男子とクーデレな先輩




「来週からまたバイト行こうと思ってる。」

夏休み前に決まった事だが、らいに報告できたのは、夏休み入ってからだった。


「おっそうなんだぁ!朱里と良い感じだもんね。」


今日はらいに誘われ自宅近所の喫茶店に来ていた。


「うん。有り難いことに、頭痛もメンタルも随分落ち着いたから。」

「良かったねー。朱里とは、どう?夏休み会ってる?」

「らいが朱里を紹介してくれたの本当に感謝してる。ありがとう。

夏休み、平日はほぼ毎日会ってた。」

「いえいえー、仲良しで何よりー。」

とニコニコ笑うらい。

「…」

「朱里となんかあった?」

「…察しが良すぎない?」

「あったんだー」


表情を変えたつもりは無いのに、敏感ならいにはやっぱり隠せないか。いずれ言うつもりでいたし、まぁいいか。

 
「あの事を思い出してしまって、朱里に内容は言っていないけど勘が良い朱里は何かあった事ぐらい気付くだろうし伝えた方がいいのかなと思って」

「そっかー、話したほうが良いかもねー。必要だったら私も同席するよ。」

珍しく神妙な面持ちのらい。

「って言うのも最近、確信に変わったんだけど、弟が1年にいるみたい何だよね。」


う…そ…。

いや。らいがこんな嘘言うはずない。
最近確信に変わったと言うところからしても、確定だ。

これがきっと今日の本題だ。


「そいつは有無を言わさず、要注意人物。あかね自身も警戒するだろうし、もちろん私も警戒するけど、朱里にも気を付けて貰った方がいいから、フォローするから話してみない?」


私に決定権を委ねてくれる、らいの優しさが痛いほど沁みる。
リスクは少しでも減らした方がいいし

「朱里に話す。らい、同席お願いします。」

敬語になってしまう辺り、私怯えているんだろうな。