side 朱里
「お昼行ってくるー」
「早川先輩とー?」
「そー」
「いくら彼女とは言え、雨宮が毎日、毎日同じ女の子と一緒なの珍しいなーハマってんの?」
「いちいち可愛いからねぇ」
「はっ。ほっんと珍しっ。まぁ行ってらー」
クラスメイトの青木に見送られ、教室を出て、中庭に向かう。
「あかね先輩ーっ!あ!らいちゃんも一緒?」
美人な彼女を視界に入れ、その次に彼女の友達であるらいちゃんも目に入った。
彼女が視界に入って自分でも驚く程声と気持ちが高まる。
「おっ朱里ー!一緒にいい?」
「もちろんー!丁度いいわーこれ、あかね先輩とらいちゃんに渡そうと思ってたから」
お弁当を広げる前に、小さいチケットを2人に1枚ずつ渡す。
「わあ!これ!駅前に新しくできたカフェのコーヒー券だー!」
流行に敏感ならいちゃんは直ぐに気が付く。
彼女にも響いたかと、彼女に目をやるが
「ありがとう。」
真顔で感情は読み取れない。
前彼女と一緒に帰った時にチラッと見ていたカフェだから、
喜んでくれているはず。
全然自信無いけど、まあ喜んでくれているかの答え合わせは後日だ。
