「あーそういう事?」
きっと私の中でのカップルのイメージは最初は仲良くてどんどん冷めていくみたいなイメージなのだ。
…そうはなりたくない。
だから、最初から朱里に無理をして欲しくない。
卒業までは最低でも朱里と付き合っていたい…。
だから細くても長くいれる関係がいい。
…違和感の正体は、これか。
我ながら自分勝手な違和感だ。
『いつき先輩みたいにできないよ』と最初に朱里に言われていたのに、比べてしまっていた。
いつき先輩と適度な距離感でいたから長く続けられた関係だったから…
当たり前だが、同じ様にはいかないな。
「俺は彼女を毎日家まで送りたい派だから、先輩が嫌じゃないなら一緒に帰ろう?帰れない日は言ってくれたらいいし。」
と笑顔になる朱里
「あ、ありがとう。」
ここは朱里の意見を尊重すべきかな。
「んー、全然。俺は一緒に帰ったり、一緒にお昼食べたり、先輩との接触頻度あげたいし。」
「そーなの?」
「そーだよ?」
とりあえず、朱里の迷惑にはなっていないのかな?
恋愛偏差値の低い私には分からないが、
「あかね先輩は表情が全然顔に出なくて、嫌な事が読み取れないから、嫌な事は嫌ってちゃんと言ってね。」
朱里がそう言ってくれるので嫌な事があれば伝えよう。
「じゃないと俺、歯止め効かなくなりそーだからー」
と朱里が緩く爆弾を落としたのは、自宅に着いた時だった。
「嫌な事はちゃんと伝えます。」
「うん、そーしてー」
とニコニコの朱里を背に、自宅マンションに入った。
