年下男子とクーデレな先輩



6限目が終わり、ショートホームルームが終わり、担任が出ていったところで、教室の後ろの扉が開く。


…もういつも通りの光景。

「あかね先輩帰ろー」

「うん」


今日も朱里は迎えに来てくれた。
そうして手を繋ぎ帰路に着く。

「らいちゃん、今日お休み?」

朱里が教室に来た時にらいが居なかったからか聞いてきた。

「そう。今日から1週間」

「え?旅行?」

「あーいや、らいは女の子の日が重いから、1ヶ月のうち1週間は家から出られないの。」

病院からの診断書もあり、それ以外は全く休まないし、優良生徒で、進級や卒業には影響が無いと言っていた。

らいは自分でクラスメイトに説明していたし、同級生では事情を知っている人も多い為、隠さず朱里に話す。

「そーなんだ。多分、お見舞いとかは行かないほうがいいんだよね?」

流石、察しがいいな。

「うん。私も聞いたことあるけど、駄目みたい。」

来てもらってももてなせないし、こんな姿誰にも見られたくないから来ないでと言われている。

食べ物の差し入れも食べられるか分からないからしないで。と言っていたな。

「そっかー。あかね先輩、らいちゃんいなくて大丈夫?」

「うん。嵐去ってきてるから。見世物のように休み時間群がられる事もなくなったし。気持ちを伝えたいって人から呼び出される事もあるけど、朱里の事伝えてきっちり断ってるからそのうち無くなると思う。」


朱里と付き合い始めて2週間、毎日一緒に帰って、
ほぼ毎日一緒にお昼ごはんを食べ、お昼休みを過ごしている甲斐がある。


「そー言えば最近、一緒に帰っててもコソコソ言われなくなったね。」

「確かに、そうだね。」

朱里の言う通り、それも無くなった。

「朱里が、“大袈裟”にしてくれている甲斐がある。ありがとうね。」

「え?あー別に。」

ん?