逃げた私を彼は掴んで離さない



ユウリの前ではかわいくいたい気持ちとは裏腹に、体の傷は増えていった。


ちょうど家の中での暴力が増えていた時期で、夏が近づいてきたというのにタイツを履いたりしていた時期だった。




私の家は厳しかった。


門限は8時。

家事は全て私。養ってもらっているから。

常に親の機嫌をとる生活。

養ってもらっているから。

毎月8万稼ぐこと。

半分以上、毎月家にお金をいれる。

養ってもらっているから。

反抗してはいけない、イラつかせてはいけない。

養ってもらっているから。


この家で生活するなら、この家のルールを守らなくてはいけない。



こんな家だった。