それぞれの愛し方

あ、そっか。


私の気持ちが、ちゃんと伝わらなかったのかな……?


そうだったら、仕方ないよね。


私の伝え方が悪かったってことだもんね。



うん。



じゃあ、もう一度伝えようかな。



今度はちゃんと、自分の気持ちをすべて伝えよう。


どれだけおかしな文章になったって良い。


変なやつだって思われたって良い。


そんなことよりも、ちゃんと思いを伝えないと。





私、あなたのことが好きです。


好きで好きで、大好きで。




あなたのためなら、人を殺せるのよ?




……嘘じゃないわ。


ホントに殺せる。


あなたを手に入れるためだもの。



そうね……手始めにあなたの彼女を殺そうかしら。


そうすれば、あなたが私と付き合えない理由がなくなるわ。


それから、あなたのことが好きな女の子も殺さないとね。


浮気されたら困るもの。





……でもね、私、気がついたの。


あなたの周りにいる邪魔者を消したって、キリがないことに。




だってあなたは人気者なんだもの。


生きている限り、あなたのことが好きな人は常に現れ続けると思うの。





だから、いいことを思いついたわ。




「○○くん、ちょっといいかな……」



私とあなたが永遠に一緒にいられる方法。



誰にも邪魔されないで二人きりでいられる方法。




「私と一緒に、地獄に来てくれる……?」