もし、翼と幼馴染じゃなかったら付き合えてたのかな? 男友達だったら……… どうしてた? 結局この日の夜まで私は結論に辿りつかなかった。 ーーー 「はよっ」 朝になりいつも通り私を外で迎えてくれる翼。 「顔色悪いな?大丈夫か?」 あんたのせいで眠れなかったんですよ! それなのに、真剣に私を見つめて心配してくれる翼。 …ドキッ。 いかん、いかん。 首を振りながら「平気!ほら!こんなに元気!」 手足を大きく動かしながらぎこちなく誤魔化す。