それに、あっという間にどのパンもおにぎりも惣菜だって、売り切れていて 「仕方がない」 お昼抜きでも、全然大丈夫だし、 ジュースさえあれば生きていける! 販売機の前に行こうとした時、 「光莉探した」 声がした方を見れば、翼がいて、 「ずっとここにいたけど」 ぶっきらぼうに返す。 だって、そうでしょ。 私は翼を追いかけていたのに勝手に先に行って、探されても。 「そうか」 翼の持っているものに目をやる。 腕には沢山パンがあって、それを見て ぐぅ〜……お腹がなってしまった。