「ありがとう、助かったよ!」
「い、いえ…。私は大したことは何もしていないので」
「そんなことないよ。絆創膏を最初に探そうとしてくれたのは君でしょ?本当にありがとう」
先輩は嬉しそうにお辞儀をすると、“教室に戻るね”と手を振って保健室を出て行った。
あっという間の出来事だったけど、夢じゃない。
笹森先輩とお話することが出来た上に二人で絆創膏探しをしたなんて。
嬉しくて足が地に着かないような心地だよ…。
頬を緩ませていた私だったけれど、突然ベッドの軋む音が聞こえてきて。
ビックリして振り向くと、淡いピンク色のカーテンの端が余韻を残すように少しだけ揺れていた。
もしかして氷乃瀬くん……。
私と笹森先輩とのやり取りを見ていた?
いや、まさかね。
他人の行動に興味関心なさそうだし。
もしかしたら寝返りをうった時に布団がはだけて、その時の風圧でカーテンが揺れたのかもしれない。
きっとそれだ。
強制的に自己解決させたものの、心の奥では一抹の不安が燻っていた。
「い、いえ…。私は大したことは何もしていないので」
「そんなことないよ。絆創膏を最初に探そうとしてくれたのは君でしょ?本当にありがとう」
先輩は嬉しそうにお辞儀をすると、“教室に戻るね”と手を振って保健室を出て行った。
あっという間の出来事だったけど、夢じゃない。
笹森先輩とお話することが出来た上に二人で絆創膏探しをしたなんて。
嬉しくて足が地に着かないような心地だよ…。
頬を緩ませていた私だったけれど、突然ベッドの軋む音が聞こえてきて。
ビックリして振り向くと、淡いピンク色のカーテンの端が余韻を残すように少しだけ揺れていた。
もしかして氷乃瀬くん……。
私と笹森先輩とのやり取りを見ていた?
いや、まさかね。
他人の行動に興味関心なさそうだし。
もしかしたら寝返りをうった時に布団がはだけて、その時の風圧でカーテンが揺れたのかもしれない。
きっとそれだ。
強制的に自己解決させたものの、心の奥では一抹の不安が燻っていた。


