階段を降りた私たちは、十数メートルほどの歩行者用の小さな橋を渡り始める。
真ん中辺りまで来たところで氷乃瀬くんは立ち止まった。
「こうして橋の上から見ると別世界にいるみたいだな」
「今年は咲くのが早かったから少し散りはじめてるけど、満開の時は更に壮観なんだよ!ここから眺めるのもいいけど、川沿いの遊歩道を歩いてお花見するのもオススメ」
「なるほどね、そういう楽しみ方もあるのか」
川の流れる音、ひらひらと散る桜の花びら。
晴れの日とはまた違った幻想的な景色を堪能できるから雨の日のお花見も悪くない。
「……すげぇ綺麗」
「うん。桜って本当に綺麗だよね!」
「あ、いや…今のは桜じゃなくて陽咲のことを言ったんだけど」
えっ?
隣に視線を向けると、氷乃瀬くんは私のことを見ていた。
「いきなりどうしたの!?」
「思ったことをそのまま口にしただけ」
「ただの同級生に対して、そんなこと言わない方がいいよ。私に言うぐらいならファンの女の子たちに……」
「俺は“ただの同級生”だなんて思ってない」
急に語気を強めた氷乃瀬くんに驚いていた次の瞬間、唇に温かいものが触れた。
真ん中辺りまで来たところで氷乃瀬くんは立ち止まった。
「こうして橋の上から見ると別世界にいるみたいだな」
「今年は咲くのが早かったから少し散りはじめてるけど、満開の時は更に壮観なんだよ!ここから眺めるのもいいけど、川沿いの遊歩道を歩いてお花見するのもオススメ」
「なるほどね、そういう楽しみ方もあるのか」
川の流れる音、ひらひらと散る桜の花びら。
晴れの日とはまた違った幻想的な景色を堪能できるから雨の日のお花見も悪くない。
「……すげぇ綺麗」
「うん。桜って本当に綺麗だよね!」
「あ、いや…今のは桜じゃなくて陽咲のことを言ったんだけど」
えっ?
隣に視線を向けると、氷乃瀬くんは私のことを見ていた。
「いきなりどうしたの!?」
「思ったことをそのまま口にしただけ」
「ただの同級生に対して、そんなこと言わない方がいいよ。私に言うぐらいならファンの女の子たちに……」
「俺は“ただの同級生”だなんて思ってない」
急に語気を強めた氷乃瀬くんに驚いていた次の瞬間、唇に温かいものが触れた。


