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『捻挫だねぇ』
と、駆け込んだ小さな病院のおじいちゃん先生に穏やかな笑みで言われたのが15分ほど前のこと。
包帯を巻いてもらって応急処置してもらった俺は、ナギオと佐吉に肩を借りて先ほどの堤防に戻ってきていた。
「あ、聡太くん、佐吉くん。そこの売店でちょっと買い物してきてもいいですか?」
片付け終えたナギオが立ち上がって俺たちに聞いた。
「え!俺も行きたい!」
佐吉が目をキラキラさせて立ち上がる。
「一緒に行きましょう。聡太くんは何か欲しいものありますか?」
「いや、大丈夫。ここで休んどくよ」
「わかりました」
「っしゃぁ!行こうぜナギオ〜!」
そして佐吉とナギオは俺を残し、売店の方へと向かっていった。
座って待とうかと思ったけれど、椅子を片付けてしまったし、足を捻挫した状態では地べたに座り込むとまた立ち上がるのに力がいる。面倒だしこのまま立って待ってよう。
……それにしてもやらかした。
ズボンを少し捲ると、あらわになる包帯だらけになった俺の足。
ズボンを直してため息をつく。
あの子が海に落ちるところを見るよりはずっとマシだったけど、これからの生活を思うと憂鬱だ。
体の自由が効かないと、学校でいつも絡んでくるあのかまって男子たちの相手もちょっと面倒なことになりそうだ。
「あーれぇ〜?」



