無気力クールな僕ですが、真面目な天然規格外男子に沼りました。

「訂正してください。聡太くんはクズじゃありません。あのSNSは真っ赤な嘘で――モゴッ」

 佐吉が後ろからナギオを羽交締めにして口を塞ぐと、俺たちは苦笑いする女子に苦笑いを返してナギオを引きずっていく。
 教室前まで行って拘束を解いてやるとナギオは息してなかったのか「ぷはぁ!」と慌てて息を吸った。

「何するんですか!」
「いやそっちこそ何してんだよ!」
「間違った情報が出回ってたので訂正しようとしただけです」

 それが何か?とでも言いたげなナギオ。

「……優しいな。ナギオは」

 無性に愛おしくなって、ナギオの頭を撫でる。

「?」

 困惑しながらもそれを受け入れるナギオはされるがままで、ナギオのピュアさに少し胸が痛む。
 ナギオは人に対する悪意がまるでなく、人に対して怒る、という選択肢がない。
 それがいいところでもあり、悪いところでもある。
 ……いつかまたナギオを利用する奴がいたら、俺が守ってやろう。