「寒」
零れた言葉は、積もり始めた雪のように街に溶けて行った。
「ほんと寒いよな〜」
そう横で言う君は、私の好きな人ー…


などではなく、ただの幼なじみ。
一度は「好きかも?」と思った事はあるものの、すぐにその気持ちは薄れていった。
その時期からだ。

私が



男子に恋をしなくなったのは。