「......っと、柑菜にはまだ刺激が強かった?」
「もう、深影くん触りすぎ......っ」
「だって、柑菜がそそる反応ばっかするから」
やっと止まってくれたと思ったら、一点を見つめて何か思いついたように、わたしの髪に触れた。
「柑菜に変な虫が寄り付かないようにしなきゃ......ね」
深影くんの手によって、結んでいたはちまきがほどかれた。
「それないと競技に出られないから取っちゃダメ!」
「代わりに俺の結んであげる」
深影くんが首に巻いていたブルーのはちまきを取って、ポニーテールにリボン結びしてくれた。

