「リップってさ、キスしたら落ちる?」
「わ、わかんない」
「試しにしてみよっか」
「なっ、そんな冗談――」
じっくりなぞるように、わたしの唇に触れてくる。
「あとさ......この大胆な格好なに?」
お腹のあたりに、深影くんの大きな手が触れる。
撫でるように触れられると、くすぐったくて変な感じになる。
「これが俺以外の男だったらどうすんの」
「み、みかげく......っ」
「柑菜はさ、可愛いくせに危機感ないから」
大きな手は、さらに少し上のあたりを撫でて、服の中でイジワルに動く。
「触れちゃいけないとこだって、こんなふうにできるんだから」
「う......やっ」
「こことか......あと、ここも」
触れられるところぜんぶ熱くなって、体温がグーンと上がる。
脚にもうまく力が入らなくなってきた。
