深影くんって、じつはちょっとヤバい人なんじゃ? それに、女の子の扱いもすごく慣れてる......ような気がする。 「俺がぜんぶ教えてあげるからさ......俺しか見ちゃダメね」 鼓膜を揺さぶる甘くて艶っぽい声......余裕を含んだ澄んだ瞳。 一瞬で虜になってしまいそうなほど魅惑的で。 「柑菜のぜんぶ......早く俺が独占したい」 「こ、こういうのはダメ......!」 唇が触れるまでほんの少し。 これ以上触れるのは許しちゃダメだと思うし、何よりわたしがもう耐えられない。