こ、この状況はいったいどうなってるの? 周りにいる女の子たちも、まったく同じことを思ってるはず。 「か、柑菜ちゃんこれどういうこと⁉︎」 すぐそばにいる凛花ちゃんは、もう大興奮。 「わ、わたしが聞きたいくらいだよ......!」 「じゃあ、その理由を俺が説明するからさ。今からついてきてくれる?」 綺堂先輩が、さらっとわたしの片手を取った。 その瞬間、廊下に女の子たちの悲鳴が響き渡ったのは言うまでもない。