パイプ椅子に腰を掛け、お茶を片手にスマホを見て、意識がももさんに向かないように画面を注視する。
さっきの会話は、たまたまというか、最早ももさんの気まぐれの優しさで教えてくれたんだと自分の中で落とし所を見つけた。
元々人に興味のない人だし、別に人の髪が跳ねてようが自分に関係ないし気づきもしないだろう。
何より自分がそのタイプだから。
ももさんと自分を重ねてるわけではないが、あの人を見ていると、何となく今までの自分を見ているような気持ちになることがある。
他人に無関心な所って、実は周りの人たちからは見て分かるんだな…。
そう思ってから、無意識に口に運ばれていたお茶が喉を通ったとき、何故かそれまでよりも苦味を感じて、またあの光景が頭をよぎった。



