「イザベラも命を狙われたんだ。僕が⋯⋯殺そうとしたってのも事実だけど⋯⋯⋯⋯。僕たちには全てを知る権利がある」
彼女に一瞬視線を向け申し訳なさそうに話すヴィクトールに、「何だと!?」とライナーは剣に手をかけ立ち上がる。冷静さを欠くその行動を、もう済んだことだイザベラが制止していた。
皆を静かに見つめていたクラウスは、ベッドで居住まいを正し「分かった」と呟く。それぞれに視線を巡らし訥々と語り始めた。
「あの悲劇が起こる少し前、俺はあるものを父から託された。『薔薇の誓い』────我々は『誓いの書』と呼んでいる。それはこの国で最も古い歴史書であり、何よりも貴重な書物だ」
それは四百年の昔。唐突に手渡された歴史書から始まった。
「お前はあれを呼んだだろう?」
そう聞かれたのはヴィクトール。今の今まで彼の手元にあったわけだから当然だと話すクラウスに、言われた彼はどこか気まずそうで。目を逸らすその表情に、見つめる美丈夫は微かに笑った。
彼女に一瞬視線を向け申し訳なさそうに話すヴィクトールに、「何だと!?」とライナーは剣に手をかけ立ち上がる。冷静さを欠くその行動を、もう済んだことだイザベラが制止していた。
皆を静かに見つめていたクラウスは、ベッドで居住まいを正し「分かった」と呟く。それぞれに視線を巡らし訥々と語り始めた。
「あの悲劇が起こる少し前、俺はあるものを父から託された。『薔薇の誓い』────我々は『誓いの書』と呼んでいる。それはこの国で最も古い歴史書であり、何よりも貴重な書物だ」
それは四百年の昔。唐突に手渡された歴史書から始まった。
「お前はあれを呼んだだろう?」
そう聞かれたのはヴィクトール。今の今まで彼の手元にあったわけだから当然だと話すクラウスに、言われた彼はどこか気まずそうで。目を逸らすその表情に、見つめる美丈夫は微かに笑った。
