もしや? と気づいたヴィクトールが兵士を数える。地に倒れる者を入れても、そこには四人しかいなかったのだ。
確か、侵入者は五人。
「あと一人はどうした!?」
「この城のことは調べ尽くしてある。無論、地下の抜け道もな⋯⋯」
「殺せ」と自らの命を差し出す兵士に、ヴィクトールはその剣先を引っ込める。
「貴様の命などいらない。そいつ一人で十分だ」
そう背を向けた。
⋯⋯が、背後で微かに気配が動く。それに気づかないほど、ヴィクトールも間抜けではなかった。
地下階段の薄闇の中、鈍色に輝く剣を手に向かってくるは影三つ。一斉に攻撃を仕掛けてくる彼らを華麗にかわし、一人一人と斬りつけていく。剣さばきは優雅に、けれど確実に急所を狙い攻めるヴィクトールに、三人の兵士はあっという間に地に沈められてしまった。
「一つの命だけで十分だと言ったのに⋯⋯」
本当に、それだけで十分過ぎるほどだったのだ。
ヴィクトールの心に残されたのは、ただの虚無感だけ。
その場にため息一つ落とし、すぐ様クラウスを探し城を飛び出していた。
確か、侵入者は五人。
「あと一人はどうした!?」
「この城のことは調べ尽くしてある。無論、地下の抜け道もな⋯⋯」
「殺せ」と自らの命を差し出す兵士に、ヴィクトールはその剣先を引っ込める。
「貴様の命などいらない。そいつ一人で十分だ」
そう背を向けた。
⋯⋯が、背後で微かに気配が動く。それに気づかないほど、ヴィクトールも間抜けではなかった。
地下階段の薄闇の中、鈍色に輝く剣を手に向かってくるは影三つ。一斉に攻撃を仕掛けてくる彼らを華麗にかわし、一人一人と斬りつけていく。剣さばきは優雅に、けれど確実に急所を狙い攻めるヴィクトールに、三人の兵士はあっという間に地に沈められてしまった。
「一つの命だけで十分だと言ったのに⋯⋯」
本当に、それだけで十分過ぎるほどだったのだ。
ヴィクトールの心に残されたのは、ただの虚無感だけ。
その場にため息一つ落とし、すぐ様クラウスを探し城を飛び出していた。
