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クラウスとイザベラの姿が見えなくなると、それが合図だったかのよう、残された二人は素早く剣を構える。
「ヴィクトール、ここは俺に任せろ」
「バカ言うな! これだけの人数相手に一人でやり合おうっていうのか?」
ヴィクトールは「冗談だろ?」と鼻で笑う。
「こいつらは皆、俺の部下だ。部下の不始末は上官が片付ける⋯⋯これも俺の仕事だ」
「甘やかしすぎなんじゃないの?」
「そうかもな」と笑うライナーは早く行けとヴィクトールを急かす。
尚も躊躇う彼に「これでも俺は元帥閣下だ」と、自身を揶揄するようヴィクトールにおどけて見せた。それはライナーなりの近衛兵としての誇り。それを受け、分かったと頷き剣を仕舞うヴィクトールは、ライナーの肩を抱き「後で会おう」と消えた二人の後を追った。
クラウスとイザベラの姿が見えなくなると、それが合図だったかのよう、残された二人は素早く剣を構える。
「ヴィクトール、ここは俺に任せろ」
「バカ言うな! これだけの人数相手に一人でやり合おうっていうのか?」
ヴィクトールは「冗談だろ?」と鼻で笑う。
「こいつらは皆、俺の部下だ。部下の不始末は上官が片付ける⋯⋯これも俺の仕事だ」
「甘やかしすぎなんじゃないの?」
「そうかもな」と笑うライナーは早く行けとヴィクトールを急かす。
尚も躊躇う彼に「これでも俺は元帥閣下だ」と、自身を揶揄するようヴィクトールにおどけて見せた。それはライナーなりの近衛兵としての誇り。それを受け、分かったと頷き剣を仕舞うヴィクトールは、ライナーの肩を抱き「後で会おう」と消えた二人の後を追った。
