その時ふと、その脳裏を過った悲しきお伽噺。悲恋を紡ぐその昔語りに、イザベラは自身が今まで見続けていた夢を重ねていた。
「『Tagelied』って⋯⋯知ってる?」
「この国に伝わる昔語りだろ? 嘘か真か⋯⋯」
「真実でしょ? 多少、脚色されてはいるだろうけれど」
あなたなら分かるはずだと、彼女はテラスへと通ずるガラス扉から差し込む月明かりに影を伸ばす。
「初めて会ったあの時も、あなたはこんな風に月を見上げていた」
揺蕩う雲に翳りゆく光。
暫しの闇は、いずれまた光りに照らされる。
ふと見上げた美しく綺麗すぎる横顔に、何度見惚れたことか⋯⋯。
「『Tagelied』って⋯⋯知ってる?」
「この国に伝わる昔語りだろ? 嘘か真か⋯⋯」
「真実でしょ? 多少、脚色されてはいるだろうけれど」
あなたなら分かるはずだと、彼女はテラスへと通ずるガラス扉から差し込む月明かりに影を伸ばす。
「初めて会ったあの時も、あなたはこんな風に月を見上げていた」
揺蕩う雲に翳りゆく光。
暫しの闇は、いずれまた光りに照らされる。
ふと見上げた美しく綺麗すぎる横顔に、何度見惚れたことか⋯⋯。
