メガネを外したその先に

「お姉さん」


突然後ろから知らない人の手が伸びてきて、腰を引き寄せられた。


「大丈夫?酔ってんの?」


金髪の男がやたら距離を詰めてきて、今にもキスできそうな距離で顔を覗き込んでくる。


「へーき、よってないし」


突き離そうと相手の胸を押し退けてみたけど、全然びくともしない。


「送ってくよ、家どこ?」

「いい、はなしてってば」