メガネを外したその先に

「もっと知りたい」


レンズ越しではない龍弥の瞳が、私を捉える。


「先生じゃない龍弥のこと、もっと教えて」


メガネを外したその先は、まだまだ未知数だ。


「そういうの、どこで覚えてくんの」

「別に、思ったこと言っただけだし」


私の左手に握られたままのメガネに龍弥が手を伸ばし、そのまま私との距離を縮めた。


今にも唇同士が触れ合いそうな距離。

どうしたってその先を求めてしまうその距離で、龍弥が動きを止めた。