メガネを外したその先に

「今更何言ってたんだ」


口籠る私に対し、先生は大したことではないみたいに潔い言葉が返ってきた。


「最初から全部わかってる。わかった上で、俺が長谷川といることを選んだ。それだけの話だろ。」


龍弥先生の言葉が、私の胸に届く。

その言葉の真意を読み解くのに、少し時間を要した。


「…先生、」


数秒の間に、いろんな可能性を考えた。

でも、行き着く先は一つしかなかった。