小鳥遊くんの言うとおり、カフェタイムを過ぎた時間は比較的暇だ。

誰も並んでないレジがそれを物語っていて、小鳥遊くんはレジを離れると返却台を片付けに行ってくれた。


ふと、店内の時計を確認する。

あと30分でシフトも終わりだ。


龍弥先生に会える時間に想いを馳せソワソワしているとお店の自動ドアが開き、その先に立っていた龍弥先生が真っ直ぐこちらに向かってきた。


「えっ、先生どうしたの?」


まさかの状況に、目をぱちくりさせる私。

固まる私の前で足を止めた先生が、口を開く。