メガネを外したその先に

モルモットとお別れし、スマートフォンの待ち受け設定をしようとしたら横から長い指が伸びてくる。


「ダメに決まってんだろ」

「ダメダメ、消さないで」


先生の手から逃れるように、身を翻す。


「…できた!」


カメラ目線ではないけれど、モルモットに優しい視線を向ける龍弥先生の待受画面を見せびらかした。


「勝手にしろ」

「勝手にしてる」