メガネを外したその先に

先生に身体を起こしてもらい、ベッドの下に腰を下ろしてローテーブルに置かれたうどんと向き合う。


綺麗に卵とじされていて、ネギも散らされている。

見るからに美味しそうで、食欲が少し湧いてきた。


「いただきます」


うどんを一口啜る。


「おいしい」

「よかった」


私の隣に座る先生が、優しく笑みを溢す。

じっと先生を見つめ返すと、笑みを消した先生が訝しげな表情を浮かべた。