メガネを外したその先に

あまりに予想外だった展開に、思わず漏れた声。

それに気付いた先生がハッとしたような表情を浮かべ、私に触れていた手を引く。


そのまま、私に背を向けた先生が歩き出す。


「ま、まって」


追いかけるように先生の後を追い、隣に並ぶ。


「せんせっ、」


私の呼び掛けに、返事が返ってくることはない。


「あの、もういっかい…おねがいします」