「吉宗様!

どうかこちらに来て
理子様を慰めてあげてください」


「理子。

落ち着いてくれ。」


「う、ん…」


「わしだって悲しいんだからな?

とにかく理子はいつもの明るい状態に戻ってくれ。

そうしたら、
もう一度授かれるよう2人でお参りにでも行こう、な?」


吉宗がいくら待っても、

さっきのような理子からの返事はなかった。


不思議に思った吉宗が
灯りをつけ理子の顔を除くと、

真っ青で息をしていないように見えた。


「理子⁉︎

理子⁉︎

嘘だろ…?

誰か!

さっき帰った医者をもう一度ここへ連れてこい」