一度目は父上様と兄上を
二度目は母上とお義父上を、

そして今はその仇である
秀吉様に嫁いでいらっしゃる。


姉上だってお辛いはずなのに
私はわがままを言うとしていたの…?


急に自分が恥ずかしくなってきた。


「姉上、秀吉様。

私にこの婚約受けさせていただけませんか?

必ずや豊臣と徳川の架け橋となってみせます」


そういうと秀吉様はにっこりと笑った。