そう言うと御台様は驚いた顔をして、

隣では吉宗様がにこやかに笑ってくれて、

「私は失礼する。

そなたらは女子同士話をしているといい」


と部屋を出ていった。


「御台様は本当にお綺麗ですよね!」


そんなたわいのない話をして
御台様と仲良くなれた。


そこから3年経って
私はようやく吉宗様とのお子を授かった。


「吉宗様…!

私、お子を身籠りました。」


「そうか…男子だといいな。

そすれば和歌山藩の次期藩主にできるしな」


「はい。

とても楽しみですね」