「むぅ〜」


「理子様、
吉子様がおいでにございます」


「あ、
はい!

中に呼んで頂けますか?」


そういうと御台様は中に入って来てくれた。


「この度は輿入れ誠におめでとうございます。

御台様のお目にかかれて嬉しい限りでございます」

丁寧な言葉遣い。

それにどうして御台なんて言うんだろう…

「私が御台だなんて…

とんでもございません。

私のような未熟なものは
若御台で十分でございます。

それに大御台様が大御台様であるように、
貴方様も私にとっては御台様ですよ?」