彼女は家継様に触れることなく
たくさん話しかけてくれ、

私が若様の話をふると
顔を赤ながらも嬉しそうに話してくれた。


二人の輿入れから数日後
私は御台様と挨拶をして今日へ戻った。


そこから2年後に彼女は
流産と共に亡くなってしまったと聞いた。


まだ輿入れしてから少ししか
経っていないというのに、

どうして亡くなるのが私じゃなかったんだろう。