けれどきっと江戸城に行けば、 家継様の顔を見てみたくなったり、 本当は私が 御台様と呼ばれるはずだったのに…とか、 考えても意味のないマイナスなことばかり考えて、 悲しみが溢れてくるだろうから 極力いきたくはなかった。 しばらくして、 明日輿入れということで 江戸城へ向かうと江戸の街は活気で溢れていた。 一晩経ち、 私は朝のうちに増子様と 顔合わせすることになった。