「大御台様。

大御台様の病の病名は麻疹です。

あの時の綱吉様の病がうつられたのかと…

おそらく綱吉様はご自分の病を知った上で、
あの日のお夜伽の相手を
大御台様に選ばれたのかと。」


「そんな!

ということは今まで私騙されていたのですか?

私は最後まで
綱吉、様に…あ、ぃ…は、いな…った
(私は最後まで綱吉様に愛されてはいなかった)」


そうして病状が急変してさらに悪化した私は、

意識を失い、

息を引き取った。


最後まで夫に愛されず、

騙されて死んだ私。


周りから見てどれほど惨めだったんだろうね。