「いえ。今夜のお夜伽に御台様が選ばれました。 最後に上様を十分に癒して差し上げてください」 信じられなかった。 まさか綱吉様が人生最後の相手に 私を選んでくださるなんて。 その時舞い上がって、 病名を聞き忘れた私に一ヶ月後悲劇が起こった。 咳が止まらない! 高熱がもう五日も下がらない。 どうして、 これは一体なんの病なの…? 私が必死で訴えかけると、 ようやく侍女の一人が口を開いて話し始めた。