「だから、
私はよ…っ!ハァハァ…ン、アァ…!ハァハァ…」


言いたいことを言い切ることができないまま私は動けなくなった。


それでも最後は無理やり口角を上げてみせた。


そこで意識は途絶えた。


家綱様、

死んだ後だから一度だけ言ってあげますわ。


いつも私に合わせてくれた家綱様のことは…

どちらかというと好きですわ。


ありがとう。