それはそれは、とても寒く辺り1面白色の世界になった
冬のこと。
「…では、私別の者からお呼ばれしていますので
少し席を外れますね。」
「…うん。」
「また戻ってきた時に温かいお茶と、お菓子を持ってきますので。」
「…ありがとう。」
別件で凛花が部屋から出ていく。
同じような過ごし方をして三ヶ月が経つ。
このまま、廃人のように暮らしていいのだろうか。
三ヶ月も学校に行かなくて、授業に遅れてもいいのだろうか。友人に顔を合わせなくていいのだろうか。
様々な不安が舞花に押し寄せてくる。
舞花は不安から目を強くつむり布団を被る。

その時だった。
扉の向こうから叩く音が聞こえた。
(凛花?もう戻ってきたの?)
重い身体を起こして、ベッドから立つ。
舞花は歩いて扉の方へ向かった。
きっと、お菓子や温かいお茶を持ってきたのだろう。
両手が塞がっていて開くことができないのかも。
そう思い、扉を開けるが…。
いたのは凛花ではなく思いもよらない人だった。

「お姉様…」