日本には知られざる秘密があった。
それは日本には祓魔の門というものがあることだった。
祓魔の門には妖や悪霊という人間に害のある者達が封印されていた。
出てこないよう祓魔の門の封印する力を強くするため武神(ぶしん)という人ならざるものの存在を扱う術者の家系が連綿と続いていた。術者の家系は主に、東風谷、名城院、桐条、神崎の四つの家系が主に祓魔の門に封印の力を注いでいた。
祓魔の門が開かない限り、日本は平和だったが
ある時平和だった日本は一変した。
何者かの悪意によって祓魔の門が開いてしまい
日本中に妖や悪霊が飛び交うこととなってしまった。
妖や悪霊は人間を食にしているという人間味のない存在が殆どだが、一部では恨みのこもった思いがあり恨みがある人間を殺そうとしているという人間味のある存在もいた。
そんな妖や悪霊達から人間を護るため、主に祓魔の門に力を注いでいた術者達はいつしか封印のために使っていた力を妖や悪霊達に使うよう使命を課せられた。

時が過ぎていくうちに、妖や悪霊達の力は強くなり
後に、清原、西園寺、月島、という四家との分家が生まれ
分家に生まれた術者達も四家と同じように妖や悪霊達に使うように使命を課せられた。
これは術者とは無縁の人には分からない話。

___また術者の分家である清原に生まれた一人の少女の話。