右側には恰幅のよい学生服姿の男子高校生が、少し恥ずかしそうに表情を緩めて写っていた。

その隣では水色のセーラー服を着た一人の少女が、満面の笑みを浮かべてその右手にしがみつくように寄り添ってたっていた。


その少女の顔を見て、サトミの息は止まった。




それはサトミであった。




幸せそうに、新緑の季節の日光を木々の間から浴びながら、歯をむき出しにして笑っていた。