木の葉舞う外の光景を見ながら、サトミは唇を噛んだ。


自分の拠り所としていたものが、なくなってしまった。

まるで真っ黒な海に浮かぶごみのように、ゆらゆらと揺れるだけの自分。


駄目な自分。

駄目な自分。

駄目な自分。



駄目な自分。

駄目な自分。

駄目な自分。


限りなく、自分を追い詰めていくサトミ。

いつもそこから救い出してくれていた土門の背中。


もう、それには頼れないんだ。