大学の学食で、サトミはもそもそと昼食をとっていた。


土門は、意識が戻らないままサトミと同じ田舎に帰っていった。

土門の兄はサトミに優しかったが、母親は違った。


自分の息子をここまで追い込んだのは、サトミのせいだと。

あなたがそそのかしたから、死を選んだんだと。


サトミの心は、深く沈んだ。


私のせい。

そうかもしれない。


母親に言われて、新たに思う。


そう、私のせいなんだ。