結局、忍にお礼も謝罪も出来ないまま1週間が経過し、俺には関係の無い7月7日がやって来た。
「なんか今日、暴走族がやたら給油に来るな。
あいつらもだろ」
七夕の深夜8時。
バイト先の先輩の視線の先には、単車を押して歩きながらこちらへ向かって来る暴走族らしき男の姿があった。
「七夕ですからね。
暴走族はみんな、ガソリン満タンにしますよ」
「また来た。しかも堂々と乗って来やがった」
「いらっしゃいませー」
夕方から何台もの族車に給油し、俺はバイト上がりの時間である8時を回った為、先輩に挨拶した。
「お先に失礼しまーす」
「おう、お疲れ」



